皆様、こんにちは。世田谷区桜丘の少人数制幼児教室「クララ・モンテッソーリ」です。
私は今、日本モンテッソーリ協会の第58回全国大会に参加するため、京都に来ております。
全国からモンテッソーリ教育に携わる先生方や研究者が一堂に会するこの大会。初日の基調講演では、写真家・環境農家として知られる今森光彦さんによる**『里山という身近な自然』**と題したお話を伺いました。
長年、保育の現場やカトリック幼稚園で子どもたちと過ごしてきた私にとっても、そして世田谷の教室でこれから出会うお子さまや保護者様にとっても、非常に深く心に響く素晴らしい学びがありました。
今回は、この講演を通して感じた**「現代の幼児期における実体験の価値」**について、詳しくお話しさせていただきます。
「知識があること」と「体験すること」の大きな違い
今森さんのお話の中で、特にハッとさせられたのが、現代の子どもたちを取り巻く環境の変化についてでした。
ワークショップなどの現場で、「自分はカブトムシにすごく詳しくて何種類も知っているよ!」「僕は虫博士だ!」と話してくれるお子さまがたくさんいるそうです。
けれど、「じゃあ、実際にカブトムシはどこにどんな風に生きていて、どんな仕掛けを考えたら捕まえられるかな?」と尋ねると、どう試行錯誤すればいいのかまったく分からない子が増えているというのです。
いまはインターネットや図鑑、あるいはデパートで購入すれば、簡単に知識やモノが手に入る時代です。
しかし、**「頭で知っている(知識)」**ことと、**「自分の手を動かし、試行錯誤して出会う(体験)」**ことの間には、計り知れないほど大きな違いがあります。
「知識」は買い求めたり画面越しに得たりすることができますが、「生の体験」から得られる感動や工夫する力は、実際に自分の体を動かした経験の中でしか育まれません。
本当に子どもの好奇心や生きる力を育むのは、「なぜだろう?」「どうしてこうなるんだろう?」と自分の目で確かめ、手で触れる実体験なのです。
「手入れされた里山」と「モンテッソーリの準備された環境」の共通点
今回の講演で、モンテッソーリ教育者として最も強く共感したのが、**「里山(雑木林)」**という環境の成り立ちについてのお話でした。
雑木林は、ただ自然をそのまま放任(放置)しておけば豊かな環境になるわけではありません。
実は、本来の美しい雑木林(薪炭林)は、人が定期的に草刈りをし、薪(まき)をとるために手入れをすることで、明るくカラッとした光が差し込み、多様な生き物が暮らせる環境が保たれてきたのです。
人の都合で放置されたり、逆に人間の都合だけで極端に管理されたりすると、生態系のバランスは簡単に崩れてしまいます。
実はこれ、モンテッソーリ教育における**「準備された環境」**の考え方と、まったく同じなのです。
子どもを放任するのではなく、大人が適切な環境を整える。
子どもを野放しにするのでも、大人の価値観を一方的に押し付けるのでもなく、子どもをよく観察し、その発達に合った「本物の環境」を用意する。だからこそ、子どもは自ら活動を選び、深く集中し、本来の輝きを発揮していきます。
自然も、子どもの成長も、「大人の温かい観察と適切な環境づくり」があってこそ、内なる可能性が豊かに育っていくのだと、改めて実感いたしました。
ご家庭で今日からできる「体験」の育み方
「体験が大切」といっても、毎日大自然の中に連れて行く必要はありません。
ご家庭の日常の中でも、お子さまの「体験する力」を育む工夫はたくさんあります。
- 「結果」だけでなく「プロセス(過程)」を一緒に楽しむ
虫や植物を見つけたとき、「これは〇〇だよ」と答えをすぐに教えて終わるのではなく、「どんな足をしているね」「どこに向かって歩いているんだろう?」とお子さまと一緒に観察してみる。 - 本物の道具や素材に触れる機会を作る
プラスチックのおもちゃだけでなく、木・ガラス・陶器・水・土・本物の食材など、重みや質感、温度を感じられる本物に触れる時間を作る。 - 失敗や試行錯誤を温かく見守る
水がこぼれたり、うまく形にならなかったりしてもすぐに手を貸さず、「どうしたらうまくいくかな?」とお子さま自身が考える時間を少しだけ「待って」あげる。
ほんの少し大人が手出しを控え、環境を整えて見守るだけで、子どもたちは自分自身で驚くほどの発見をしてくれます。
クララ・モンテッソーリが大切にしている「本物に触れるよろこび」
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私ども「クララ・モンテッソーリ幼児教室」でも、この**「実体験」**と**「整えられた環境」**を何よりも大切にしています。
世田谷区桜丘の落ち着いた室内には、子どもたちの小さな手にぴったりと合い、木や金属など「本物の質感や手ごたえ」を感じられるモンテッソーリ教具を取り揃えています。
大人が答えを提示するのではなく、お子さま自身が「やってみたい!」を選び、手先を使ってじっくり取り組みながら、自ら「できた!」を発見していく時間。
小さな指先で本物に触れ、夢中になって取り組む経験の積み重ねこそが、子どもたちの自己肯定感や豊かな感性、そして一生モノの探究心へとつながっていきます。
学会で得たこの豊かな学びと情熱をしっかりと持ち帰り、教室のお子さま一人ひとりに丁寧にお届けしてまいります。
【体験レッスン・イベント受付中】
少人数制のため、各枠定員になり次第締め切らせていただきます。
落ち着いた空間の中で、お子さまが夢中になる「できた!」の瞬間を、ぜひ体感しにいらしてください。
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